31 7月 2011

API 512C & A Designs EM-Silver








API社の銘記 512Cマイクプリと A Designs EM-Silver マイクプリを追加いたしました。
主にエレキギターのアンプ録音などに活用予定です。
 APIのマイクプリはよく言われるようなアメリカンサウンド。
パキッとしたハイの伸びのあるサウンド。 NEVE、 SSL等とは別の系列のサウンドです。
これは NEVEで録音したリズムセクションと良い感じに対比になり、レンジの広いオケが録音できそうです。

EM-Silverはリボンマイクにあうサウンド。ハイよりは中低域重視なサウンド。
スチール製のトランスがキャラをしっかり持っています。

これらはモジュール式なんでケースが必要なんですが、今回はA Designsのものを採用。
現行API純正のランチボックスはパソコンなどと同じスイッチング電源。
これは音響用大きなトロイダルトランスを採用。当然、微弱な電気を扱うマイクプリでは音に差がでます。
しっかりした腰の据わった音になります。電源ケーブルはあまりにも APIが明るく、高域が出過ぎるため、手持ちの CSE製の電源ケーブルに交換しています。

ちなみに、これらはデモの録音でも積極的に活用予定ですので、パソコンキーボード近くに設置しています。
DI端子に楽器を素早くさして、アイデアを速く録音していきたいので。
おそらく、BASSは EM-Silver,APIはギターで使うでしょう。あとはパソコンのアンプシミュレーターで処理。

30 7月 2011

片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ その2








先日の片山ブレイカーズの歌録音とダビングの残り。

今回は片山さんのボーカルには MD421の ビンテージ版、通称白クジラを使用。


ノイマン U-67,や普段使われている RE-20などと比較視聴。
いわゆる、CDぽいボーカルに録音できる安全パイは U-67,モニターの慣れには RE-20という感じでしたが、ロックぽいガッツがあり、ハイの伸びもある点などで白クジラに決まりました。
ちなみに通常の黒い MD-421とは音は全然違います。古いマイクなんで1本1本違いますが。
これはホント声と楽曲にあった選択でした。

深夜まで楽器のダビングも含め作業していましたが、無事終了。
かなり、アナログ的な太い音で録音できました。今後の仕上がりが楽しみです。


9月21日に心斎橋クラブクアトロでワンマンがあるそうなので、顔出したいな。

29 7月 2011

究極のボーカル録音環境








スタジオのボーカル録音環境を改善いたしました。
もはや、究極ともいえるセッテイングになりました!!
うちのスタジオの売りであるボーカル録音環境がさらなるグレードアップ。
(大阪での録音の際は、メジャーアーティストの録音に多数使われています。)


写真はノイマンの U67 ビンテージ真空管マイクをセッテイングした写真です。
なんかメカニカルな感じですが、かなりタイトに音のフォーカスがあったサウンドです。

今回、SE ELECTRONICSのReflexion Filter Proとマイクスタンドを追加導入いたしました。
その効果は、かなりボーカリストから好評です。
まず、モニターが凄くわかりやすく、表現しやすいとのこと。
確かに録音される音も変わりました。不要な雑味がなくなり、前にオケから一つ飛び抜けて来ます。
これは凄い!やっぱし、良い歌のテイクには歌いやすい環境が何より大事です。
この半円に丸くカーブした吸音状態の効果は、普通に作りだすのはこれでないと無理だと思います。
コピーモデルも今では色々出ていますが、効果はオリジナルが一番ですね。
ホント違います。
このマイクの設置場所付近のスタジオの壁面も普段とは異なり、反射板を反転させて吸音層にしています。
でマイクを支えるホルダーもENHANCE AUDIOのM600でがっちりホールド。
これで特にサウンドのボトムエンドがタイトに引き締まり、よりクリーンになります。
かなり、サウンドが変わるんです。マイクホルダーで。
ちなみに、このホルダーだけでも3万円近くいたします。

で、足下にはSIMSON DIE-HARD 製振動板。都内の大型のメジャースタジオには多数導入されいますが、関西では置いているのはうちぐらいだと思います。
まあ、何せ、この板、10万円以上するものですから。

これも聴いてわかるくらい激変します。カルトでなく、この上で歌うとほんとに声が良くなります。
科学的理由は、不要物理共振の低減と良質な楽器的共鳴。木質層、遮音層、吸音層から成る5層構造が人体と床そしてその先につながる環境との間の不要なフィードバックループを遮断、声や楽器の持つエネルギーを最大効率で音(空気振動)に変換する。マイク乗りの良さは特に顕著。モニターもかなりしやすくなります。既に廃盤ですの入手困難な逸品。
(ちなみに言っていただければ、弊社経由で数枚なら販売できます。弊社東京のスタジオは開発元のスタジオ。)

うーん、このモニターしやすい録音環境はボーカリストにとって究極ではないでしょうか。
かなり歌いやすいですよ。ヘッドフォンの音の聞こえ方がかなり違います。

28 7月 2011

ゴキゲンサン~365日のドライブ~







昨日27日に、GOKIGEN SOUND のアルバム、「ゴキゲンサン~365日のドライブ~」が発売になりました。



歌録音やミックス作業等でご利用いただきました。

LETTER feat.湘南乃風
Summer Sweet♡Love feat.若旦那&Metis
MAGNETIC SUMMER LOVE feat.lecca

などを収力した、夏にぴったしなアルバムです。


若旦那さんは身長がかなりあるので、譜面立を新たに収録時は購入しました。
これなら180cm以上の方でも問題無かったです。


ゴキゲンサンはほんとに、リズムが抜群に上手かったです。





26 7月 2011

APOGEE ROSETTA 800







APOGEE ROSETTA 800 を導入いたしました。高解像度な AD/DAコンバーターです。廃盤になり、だいぶ経ちますが、いまだに良い製品だと思います。中古だと入手しやすいですね。



これまでスタジオで愛用してきた  Digidesign "192 I/0”や Lavry Engineering "Blue LE4496"とはキャラが違う音で気に入ったので導入いたしました。
 最近のAPOGEEって製品ごとに随分音が変わりますね。 PSX-100は昔から持っていますが、それとも違いますね。
これはまず、重心が低い、で押し出しが強いサウンド。レンジも広いです。音に弾力感はあるがスピードが速い。このサウンドは クラブミュージックにはほんと合うと思います。
ADとしては今となっては安い機種ですが、流石に、50万円以上した機種です。音を空気感も含め綺麗に捕らえてくれます。

今、ミックス作業はほとんどプラグインなんで、パソコンに入るまでのマイクやらADコンバーターはホント大事な機材です。ここでスタジオの善し悪しが決まりますしね。バリエーション豊かに色々取りそろえていこうと思います。

24 7月 2011

片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ



昨日は片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティのベーシックの録音でした。


持ち込みの機材も色々。

コントロールルームにヘッドを設置してギターは録音。

オレンジのアンプって、好きなサウンドです。
ちなみにうちのスタジオにもキャビネットありますよ!



ドラムとベースはブース側で録音。 RockなサウンドのKICKには U-47 fetが合いますね。

演奏が上手いので録音は非常にスムーズに予定通りに進んでいきます。
今回はライブのスピード感や緊張感などをうまく記録していくことに注意を払いました。
あと、太い、男気ある音!良質なアナログビンテージ機材をふんだんに使用しています。
コンプもいつもより強めに上手くかけて、ミッドの情報量を増やしています。
新しく導入した ADコンバーターとルビジウムクロックのコンビも効いています。
重心がかなり低いリズムに切れの良いギターカッティングのハイの伸びが気持ち良いです。





予定通りに取り終え、プレイバック。真剣な眼差しです。
今回の作品は8月20日にライブ会場でリリース予定だそうです!


片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ
オフィシャルページ

22 7月 2011

Lion OSX Server アップデート!

昨日、発売になった  Lion OS早速インストールしました。

まずは、アプリの互換の問題がないであろうサーバーマシーンで遊ぼうと思いインストール。

サーバーOSとしてはかなりの完成度ではないでしょうか。
設定はかなり簡単になりました。 OSXサーバーは Tigerから使用していますが
これで、うちの社内的にはもう満足です。外部公開しないサーバーですので。
 iPadの連携がすごく魅力。もうスタッフ用に提供するマシーンは iPadですね。

実は今回、インストールでかなり、トラブりました。
ソフトが Lion OSと アドオンの Serverソフトと二つに分かれたのが問題です。

 Snow Lepardサーバーからですと、二つのソフトを同時に購入する必要があります。
この同時にというのがネックで、例えば、先にノート用に Lion OSだけを購入してて、追加でサーバーソフトを購入だと、上手くいきません。お陰でソフト代金を2重に請求されてしましました。アップルには翌朝、速攻連絡しましたが解決していません。

ちなみに サーバーでない普通の スノレパからなら問題無く、アップデートできますので。

こんなパターン初めてなくらい。

後は、仕事の合間に細かい設定を詰めていくだけです。

20 7月 2011

PROSOUND 8月号

 PROSOUND 8月号で、スタジオが4ページにわたり紹介されています。
4ページってすごい! 正直嬉しいです。広告原稿ではないですよ。

サンレコとは違う実務的な内容で毎号、掲載記事をチェクしてだけに念願でした。

一般紙とは違い、どちらかといえば、業界誌ですが、実はいち早く電子書籍にも取り組んでいます。

ぜひ、大きめの書店で見て下さい。




なぜ、僕が大阪にスタジオを建てたかなど、プライベートな内容も書いていて、少し恥ずかししくもありますが。

リニューアルしたアルトフォニックスタジオはますます頑張りますよ!!

12 7月 2011

自作ブースター




最近、ギター熱が再開したので、色々触ってます。

自作でオーバードライブ、ブースターを自作してみました。

中身は高級エフェクターとして有名なケンタウルスの回路を元に、高級パーツに変えてます。

いやー、これ良いです。ケンタウルスは中古市場でも8万円くらいしていますが、自作だと1万円くらいで同じ物が出来ちゃいますからね。

内部電圧を通常の 9Vから 18Vにして、許容量を大幅にアップしてドライブした音と通常の音を混ぜるという仕組みのオーバードライブです。
音の輪郭や芯が通すだけで、すごくはっきりします。定番エフェクターになるのも理解できます。

真空管アンプとの相性は抜群です。ブースターとしてこれは録音で大活躍しそうです。
この色づけの無いキャラはほんとにありがたいです。ギターやアンプの持つ音色や演奏の表現を変えることなく、音の艶や芯をブーストするイメージです。
もっと早くに作れば良かったかな。ノイズや音やせもないです。

徹夜で作り上げたので、塗装が完成していません。つまみも手元に有ったものを付けてみました。
ですので、サランラップで保護してテストしてみました。


09 7月 2011

テレキャス導入





フェンダーのテレキャスターを新たに入手いたしました。
(既に改造した後の写真です)

ストラトやレスポール、 335等は今までもスタジオに置いていたのですが、メイプルネックの明るく、パキッとした音がバリエーションとして欲しかったんですよね。

これはオールドではなく、2011年のギターなんですが、フェンダー社60周年モデルの限定品。国内は80本位しか輸入されてないみたいです。
3軒、楽器屋をはしごして一番気に入ったものを選びました。結構、現行品でも個体差ありますね。このグレードできちんと薄いラッカー塗装なのが気に入りました。鳴りも良かったです。

仕様は使い易いように現行のアメスタのようになっていたり、音は王道のテレキャスターのようになっていたので良いかな。
テレのあのオクターブのピッチの合わないブリッジはシンセサウンドの中では嫌だったんで。ネックもオールドタイプと違い調整しやすい形なんで、メンテは楽そう。
新品なんで、ネックも動くだろうし。

買った状態のサウンドはかなりのじゃじゃ馬サウンド!
もうパキパキでした。これはこれでパンクぽく好きなんですが、もう少し大人にしたかったので、早速、改造開始。


まずコンデンサーをこんなオールドモデルに交換。
鑞付けされたオイルコンデンサー。自宅に眠っていたもの、
確か5千円くらいで購入した。




本体がえらく軽いと思って気に入っていたのですが、ピックガードを外してびっくり!
無茶苦茶、ざくってあるじゃないですか。フロントがハムバッカーに変更できるばかりか、センターピックアップ用まである!どうりで軽いはず。(笑)
今年は色々アニバーサリーのテレが発売されるから、事前準備なんでしょうか。
どこまでも合理主義なフェンダー社ですね。でもきちんと導電処理がされていてノイズは少ない。フロントはザクリの深さが足りなく、ギブソンタイプのハムバッカーに変更は出来ない。残念。


配線材はなんと40年代の WE社の単線の古いケーブルに交換。どこかの倉庫に眠っていた NOS仕様。これをより合わせて使用。もろいので半田付けには苦労した。

他にもポットやジャック、スイッチなどは上のグレードの物に交換。トーンポットのみ、フルボリュームでトーンキャンセルできる良い物だったのでそのまま。

ピックアップもダンカンに交換、フロントはハムバックタイプにしたかったのでホットレイルタイプに。

組み上げて、音を出すとかなり、好みのサウンドになりました。エレキは電気関係を変えるとかなりサウンドが変わりますね。明るい、まさにフェンダーサウンドという感じ。
リアピックアップはハリのあるパキパキとしたテレキャスサウンドですが、フロントピックアップでは甘めの音も出せます。このスピード の速い音はかなり好みです。
配線、コンデンサーの交換により重心が下がり、音に芯が出てきました。これなら録音でも使えそうです。
これから、弾き込めば、さらに変わりそうです。

07 7月 2011

BOSS DS-1




BOSSの超定番エフェクター  DS-1を誕生日祝いにゲット。

思えば、高校生の夏に、安いギターと一緒に中古でこのエフェクターを入手しました。
それが、人生で初めて触れたエフェクターでした。


今は色々な機材に日々囲まれていますが、初心を忘れない意味で入手しました。

これ自体は、時間ができたら内部のコンデンサーやらをきっと改造してしまうと思います。
ネットの情報を検索していると、かなりディープな世界ですね。



スタジオ近くのイタリアンで

06 7月 2011

LIFE 6 SENSE



昨日は地震があり、冷や冷やしました。そんな気分でしたが。
春にプリプロ制作のお手伝いをさせていただいたUVERworldの LIFE 6 SENSEをじっくり聴いてみました。発売は先月の6/1でした。


あの時の楽曲が最終完成するとこうなったんだな、と思い聴き比べて聴くと結構楽しいですね。


特に「一億分の一の小説」かなり構成やらアレンジをやり直しながら、楽曲を練り上げて作り上げていたのが、記憶に残っています。
この曲は震災後の複雑な状態の時に書かれた曲だそうです。


そういえば、あの時の録音がきっかけで、うちもTAKUYA∞さんが使っているマイクの VM-1を購入いたしました。
楽曲の作成方法も独特で参考になりました。













05 7月 2011

AKAI MPC2000XL デコレーション改造してみた

先日、購入した AKAI MPC 200XLをデコレーションしてみました。



すこし日焼けしてきた元の状態。



これにまず木製のサイドパネルなどを作成して貼り付けました。

フロント、トップは接着材で固定、サイドはネジ止めで本体に固定。

パーツは海外から輸入してみました。結構、造りは荒かったです。
でもこのボンド深夜の通販番組なみに、かなり強力でした。


さらにボディには3Mのシールに自分でデザインしプリントしたものを貼り付けました。
 AKAIのロゴ部分はボディの傾斜を考えるともう少しパッドよりにデザインすべきでした。
ボタン類の表記もきちんと見えますので操作性は犠牲になってないです。
シールなので剥がして、違うのをはれますし。

なんかカラーマッチングが微妙なので,この後、ウッドパネルはシースルーブラックを吹き付け予定。 ちなみにパッド部分の青い所は TOKYOの夜景がモチーフ。

世界で1台だけのオリジナル AKAI MPC 2000XLの完成です。





04 7月 2011

audio-technica AT4050



今月はスタジオ的には、ギター録音環境強化月間。
とりあえず、マイクを1本増やしました。


audio-technica AT4050 です。




今更ですが、良いマイクです。
実際はこれと明るめ、スピード速い感じのマイクと組み合わせて使うと思います。



このAT4050って少し離して使っても音像がぼけない。
今のマイクってちょっと離すとぼけがちになるんですよ。

AKG414とかと比べるとエアーは少ないですが低域も綺麗にしっかりとした音像があるし、余韻もしっかりと落ちる所を表現する。
アンプにベタ付けしても歪まないし、音がきちんと張り付いて、前に出てくれる。
若干のコンプレスされた印象もありますが、高域のプレゼンスもしっかり捕らえている。

こんな良いマイクを日本人の手作りで仕上げられているという事が、こんな時代だと何か嬉しい。

03 7月 2011

マスタリング


先日、 Frying Dutchman さんのアルバムのマスタリングをいたしました。
京都で活躍されているスリーピースのバンドです。

ご自身で録音、編集された素材で、アナログマルチでの録音素材でした。
うーん、今のご時世に素晴らしい!

今回は先日購入したKORG MR-2000Sは大活躍しました。
1曲はそれでアップサンプルしてレベルを合わせただけの曲もあります。

曲自体は震災後の原発問題についての内容でした。
タイトルも human error ですし。
その成果、ここに来るまで、色々、不思議なエラーが続くセッションだったようです。

最終の仕上がりにはご満足いただけたようで何よりです。

02 7月 2011

JARECやら機材購入やら





昨日は久しぶりに東京のスタジオに戻りました。
東京スタジオはおもにダビング作業向きですが、楽器の充実は半端無いですよ。

例えばスティービーワンダーで有名なこんなキーボード。 Kurzweil k250
まさに時代の銘記!
あとこんなトイピアノなんかもあったりします。写真もレトロ風に

スタジオの帰りに FIVEGに立ち寄りモジュラーシンセを物色。
モジュールを購入して帰りました。

こんなキーボードも発見。90万円なり

でその後、新宿で JARECの総会に出席。
機材の視聴にも参加。

 GENERECの新しいスピーカー。1238CF
1038CFに DSPが付いたもの、音は上の帯域の情報量に低域が負けているイメージ。
サブウーハー付けて聴きたかったな。うちのスタジオには丁度良いサイズなんだけどね。

お次はロックオンのだしたプリアンプ。音は良さそうでしたよ。

で、その後は恒例の飲み会、内沼英二さんや吉田保さんといった大先輩の隣で飲むのは
緊張しますね。