28 12月 2015

2015年に購入して良かった機材 その3

3つめに紹介するのは WAVES DiGiGrid製品です。

正直、活躍するのはこれかとい思いますが、活発的に色々なメーカとの開発も進んでいるようです。
DLSの次に追加で写真の DLIも購入しました。
現在のセットアップは下記な感じで落ち着いております。

楽曲作成側は以前はMboxProを使用していましたが 192 I/Oに変更。インプット数が増えて
音質も使い慣れた扱い易いモノに。古い製品ですが、取り込みもPCMシンセくらいなんで今の所、音質も問題ないです。まあ少し前はこれが標準でしたしね。しかも最新のProTools ver12のシステムで動かせる。また DLIのお陰でレイテインシーも低いです。ですので NATIVEでも問題なく活躍しております。接続の Digiケーブルは何とか廃盤のオヤイデケーブルを確保できました。
(ちなみに生音やアナログシンセの場合は HD I/O側で処理しています。)
作った曲はそのまま、 48chや 64chといった多チャンネル状態で HDXのシステムに流し込んでおります。このとき、一部のトラックはアナログのEQや COMPなどの処理も、ついでなんで行っております。
一度に済むので便利です。バウンスなどの方法もありますが、これはこれで検聴しながら作業でき、問題ないか分かるので安全ですよ。
HDXでミックスの際も最近の96 kのサンプルレートでの作業では重くなってきているので、
ベーシックな EQや COMPの処理と空間系のいエフェクターのいくつかをWAVESのプラグインにして DLSの DSPに任せて、その分余ったパワーを特徴ある最近の Nativeに振り分けております。シルバー MAC PROの環境ですが HDXのDSPとUADのDSPもあるので、問題なく仕事できております。 WAVESも最近は良いプラグインを活発に出しているので、再び、使用率も上がってきています。
セッテイングには色々とノウハウがあり、トラブル等、大分苦労しましたが慣れると便利なシステムです。

25 12月 2015

2015年に購入して良かった機材 その2

今年購入して良かった機材 第二弾は

 Native Instruments の MASCHINE STUDIO

ソフト自体は随分前から購入していましたが、このコントローラーに買い換えてからは
使用頻度が上がりました。

写真の様に見た目もカスタマイズしております。その方がテンションやモチベーションも上がります。

パッドを厚みのあるものに交換し、ノブは全てシルバーのメタルノブ、木製サイドパネルを自作しております。
ホストアプリは相変わらず Pro Toolsを使用し、 MASCHINEのアプリをプラグインで立ち上げております。
そして、豊富な音色の中からサクサクとパーツを選んでいきます。
(今年は拡張音源のリリースも多かったの、色々と購入しました。)
そして、それらを Pro Tools側でパターンを組んで鳴らすか、 MASCHINE側でパターンを
組むかを使い分けて、細かく録音してホスト側で仕上げて一つずつループを制作しています。
イメージとしてはパーツ破片の作成機という感じでしょうか。
個人的にはこの方法が使い易い。結構加工していくので。

良い音色が多数合って、そこへのアクセスのしやすさがポイントでした。

24 12月 2015

2015年に購入して良かった機材

早くも年の瀬ですね、全然ブログを更新できなかったので、書けなかった機材も含めて
今年導入してよかった機材。
先ずは

Avid | Artist Control

タッチスクリーンを装備するコンパクトな4フェーダー・コントロール・サーフェスで Pro Toolsと組み合わせて使用しています。
ショートカットを自由に組み込める事がミソですが、ホント便利。
実際には含まれないショートカットがかなりこれでは可能になります。
かなり効率が上がります。既に ICONという高額なシステムがありますが、同時には使えないので、こちらはサブのシステムに組みこみ打ち込みなどの際に使用しております。
途中、 Pro Toolsが ver11から ver12に上がったので、ショートカットは個別のアプリ毎に組む為、引き継げなく困ったと思いましたが。
下記の方法で大丈夫でした。

別のソフトと認識されてしまう、カスタム設定の引き続き方

Pro Tools 12Mac.xmlというファイルを下記の場所に置き換えます。
Macintosh HD/Library/Application Support/Euphonix/UserSets/MC2User/MC_USER_SET_Root/

22 12月 2015

It’s You (Chinese version)

かれこれ、9年前の2006年2007年にリリースした。
ファンクバンド Q.A.S.BのボーカルのAmy Aさんがソロで発売したバラードを今年リメイク、3曲入りデジタルシングルとして10日に発売になりました。ワールドワイドに発売されております。
kkbox(Taiwan,HongKong,Macau,Singapore,Malaysia,Thailand,Japan)
https://www.kkbox.com/album/pI.GTnCZEts0Hu0FhFlQ0091-index.html
iTunes(Worldwide) 

時まだまだ、無名でしたが、「Candle Light」は iTune StoreのR&Bソウルチャートの5位までいきました。すごいなと思っていた記憶が蘇りました。
(ちなみにTal Vez Tu Amor という曲が最近はラテンのチャートで世界的に売れているみたいです。)
どれも今の季節にピッタリのラブソングです!
当時レコーディングした時の録音データを完全な状態で9年もの間、保管してくれていたミラクルのおかげで、今回のリメイク&リイシューが実現。
私はエレピなんかを弾き直しております。ミックスも珍しくアナログミックで作り替えました。
————————————————————————-その中の一曲について。
2007年に発売した曲の中国語バージョン!
It’s You (Chinese version)
なんとフルサイズで試聴できます!こちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=wmFpNgMASzE
この曲は、Trinity AirBlueさんのピアノと小山晃一さんのベースは2006年に録音した音をそのまま使い、トラックのそれ以外の部分を今年私がリメイクして頂き、ボーカルは9年前と同じうちのstudioにて新たに録音しました。
中国語は息を強く吐く音がありその息を拾わないと意味が変わってしまったりするので、ボーカルの録音は日本語や英語とは違う難しさがありました。
マイクの選び方や録音方法などには細心の注意を払いました。
マイクは Brauner Vm-1という非常に高価ですが、もっとも子音が拾えるマイクです。
音がハイスピードでレンジも広くで Sony の 800Gと同系統ですがこちらが英語圏の発音に強い。また彼女のダイナミックレンジの広いボーカルもしっかり拾える。
矢野顕子さんのボーカル録音に使われいたり、以前、お仕事した UVERworldの現場でも使われおります。
歌は彼女が書いた英語の歌詞をもとに台湾のHarukaさんが中国語詞を書いてます。
デザインしてくれたのは伊瀬幸恵(nicetomeetyou design)さん。上海で長年活躍し今は東京を拠点にワールドワイドに頑張っているクリエイターさんです。
Produced by Amy A
Lyrics: Haruka
Music: Amy A
Vocals, Background vocals:Amy A
Piano: Trinity AirBlue
Bass: Koichi Koyama
Arranged & Programmed by: Atsushi Yamane
Strings arrangement: Atsushi Yamane & Amy A
Vocals arrangement: Amy A
Vocals recorded by Atsushi Yamane on April 26, 2015 at altphonic studio, Tokyo, Japan
Designed by Yukie Ise (nicetomeetyou design)
Special thanks to Vincent and Shizuka

10 11月 2015

ボーカル録音

本日はこやなぎ京さんのボーカル録音を行いました。

R&B調の曲調でした。
コーラスや被せやテイクの判断はこちらに任せてもらえたので短時間で録音は終了。
短時間でサクサクと録音を進めていくのは、私の得意とするところです。
(その方が、集中力も保て、喉も痛めないですので)
勿論、歌い手の技量があってのことですが。
結果はご満足いただけたようです。

ちなみに マイクは U-67,マイクプリは Neve 1073、コンプは CL1Bとう定番のセッティング。
幾度となく録音してきた慣れた機材を使うのも、短時間でその場のコンディションが分かるので良い結果に繋がりやすいです。
的確な判断は多数の経験の上に可能となります。

25 10月 2015

ROLAND JU-06 使用感

Rolandの話題のシンセ  JU-o6を発売日に購入し遊んでみました。


Roland Boutiqueシリーズの一つでおそらく人気機種だと思います。
いやー AIRAの技術なかなか凄いです。実機の特徴をかなり再現出来てますよ。
JUNO106は実機もつい最近まで愛用していました、というかこれの発売を知って、ほんと最近に手放しました。価格下がるかもとか感じまして。
実機はもう数々のテクノやハウス等で使われ続けたレジェンドシンセ。
でも大きな問題があり、肝の  DCO VCFのチップが設計ミスで経年で必ず壊れます。
うちも2台を購入してパーツを組み合わせて使ったり、海外の有志が作った互換品に交換いたしました。メンテ費用から解放されるなら万歳です。

新しい JU-06はどんなサウンドから楽しみに箱を開けました。
箱からしてアップル製品みたいに非常にワクワクする造りで、凄くコンパクトだけど
見慣れた配列のシンセが出てきました。
付属の乾電池でとりあえず触ってみました、スピーカーがあるのは楽しいですね、
ギターみたいにリビングでくつろぎながら音出して遊んでみたり、内蔵ステップシーケンサー
を鳴らしながらフィルターでウネウネさしてみたり。

音の再現度はかなり高いです、肝のコーラスもちゃんとあのノイズが凄く出るところまで再現されています。(ちなみにノイズはオン、実機と同じ量、半分の3段階で切り替え可能!)

フィルターの感覚もかなり近いです。開き切った状態の素のオシレーターの感じも良い感じです。実機の方がざらつきやバラツキは感じられますが、今の制作環境だと、サチュレーションのプラグインは膨大にあるのでそれらをかければ問題ないでしょう。

 SUBオシレーターも特徴の一つですが実機よりは太い感じがします。シンベが太いです。

面白い!
おそらくここは少し色をつけたのでしょう、そのかわり、実機と違い HPFが今回、無段階の設定可能になったので、太すぎる部分をほんの気持ち下げる使い方も出来ます。これは実機だとザクッと切れてたので。新しいサウンドが作れそうです。
コーラスは JUNO106では不可能で JUNO6で出来た1番と2番の同時押しも可能。
かなり揺れます、エフェクティブなシーンでしか使わないだろうけど。
あとディレイも追加されています、これはツマミが表になく、ボタンの組みあわせ
で設定なんで、おそらく覚えないと思う。
サウンドはここは普通です。でもあると便利ですがクラブ向きでは無いです。
残念。あとポルタメントも マスターキーボード側で設定ぽい。
実機はマニュアルでタイムも触れたので演奏上は工夫が必要です。
ちなみにつまみの赤い LEDは暗いステージでも便利です。
あと残念なのはアナログアウトが 3.5mのミニプラグ。変換ケーブルが必要です。
インプット端子はあくまでミキサー代わりの利用でフィルターはかかりません。
あと凄く大事なことはこれ4音ポリです。実機は名前の通り6音ポリなんで両手でコードは押さえられないので。
おそらくバンドの中というよりはクラブサウンドのクリエーター向けなんでしょう。
この点で JP-8は本来のイメージと異なるのでこちらの JUNOにしました。
そして自分的にはキチンとプラグインやアナログのコンプとかを組み合わせて使えばメンテを考えるとJUNOに関してはこっちで良いかもと思えました。なによりデザインに所有欲が満たされます。

05 10月 2015

WAVES DLS 導入してみた

最近、コンシューマー機の話題ばかりですが。通常の機材なども色々と導入はしていたのですが更新が追いついていませんでした、プラグインなども結構増えているので、追々追記していきます。
 

 WAVES DLS

このサーバー、導入は随分前なんですが、きちんと稼働していませんでした。
設定の間違いかと思っていましたが、どうやら初期不良なだけだったらしい。
DIGI Gridという規格で動くのですが、色々と Pro Tools HDX環境で使用すると便利なことがある。
  1.  Waves プラグインの DSPサーバーになる。
  2. 別の PCからの音声チャンネルからの出力を一度に多チャンネル流し込める
  3. ネイティブ環境からでも HD/IOなどのハイエンド AD/DAコンバーターを使用できる。
とざっと大きく3つ書いてみましたが、便利そうでしょ
でも、それぞれ少し、手間がいるのでなかなか、慣れるまでは直感的ではないんですんね。
では順番に
先ずはサーバーをどういう環境で使うかを機材の後ろのディップスイッチで決めます。
HDXカードとつなぐポートは二つあり、それぞれにスイッチが付いています。
ですが、ここが落とし穴でどちらも同じモードにする必要があります。

簡単に書くと、上記2と3の使い方は同時にはできないんですね。
サーバーをProTools側から見て、拡張 IOとするか外部PCからのIOとするかの違いの設定です。
ここは次回に詳しく書きます。
まずは1の使い方。
これはDLSサーバーを先ず、 192 DIGITAL IOの用に認識させて、そこからハードウェア
インサートのするように使います。

この考えがなく、単純に DSPで WAVESのプラグインをアサインしても機能しません。

まず最初のスロットに IOインサートしその後にプラグインを差します。
ですので私の HDXカード1枚ですと最大48CHまでしか使用できません。
こんな感じ使用していきます。チャンネル毎に2スロット使いますが
1つのチャンネルプラグインに8個 Wavesプラグインがアサインできます。
他のメーカーのプラグインメーカーも参入を早くしてほしいですね。
Plugin Allianceは参入間近みたいですが。
(通常各チャンネル10個までプラグインはインサート出来る)
写真の H-Reverbとかは音は良いのですが、CPU負荷が大きいので
使用を躊躇することもあったのですが、さすがに専用DSPなんで
がんがん差せます。(実際はそんなに使いませんが)
この DLSのお陰で最近また、ミックスやマスタリングでのセッションの中で WAVES使うことが増えました。

29 9月 2015

BOSSの名機 BOSS MT-2 Metal Zone !


ギターだけでなく、シンセトラックにも使われており、数々の名リフフレーズを残しております。
JUNO106とではこんな曲も


3バンドイコライザーによる歪みのコントロールが容易、ただ、原音のニュアンスを残すとか苦手。
あと最近のハイエンド系なエフェクターと比べると膜一枚張った感は否めない、ヌケの悪さも

そこで簡単なモディファイを行う。

今回は面倒な穴開け加工によるスイッチの増設などは行わないことに。
以下交換リスト
Cはコンデンサー
C35 : 抜き取る ジャンパーなどはしない
C34 .047uF  Panasonic ECQ-V
C25 :  抜き取る ジャンパーなどはしない
わりとクリアにこれでなる
C42 1uf Panasonic ECQ-V
D3 LED
D4 1n4002
ここは悩みどころですが、LEDによるチューブ系の歪み、非対称クリップという形に落ち着く
C36 0.1uf Panasonic ECQ-V
EQ の効きがよくなる。
他にはは 100uf 16Vの3つのコンデンサーを同容量のニチコン、ファインゴールドに交換。
ついでに C37も0.1uf Panasonic ECQ-Vに交換など同容量でECQ-Vなどの良いパーツに交換。
最後にLEDも紫に交換。
ちまたのボグナー風改造有名なものです。
結果はかなり良く鳴りました。
歪みはよりチューブアンプをフルに鳴らしたような倍音が加味され気になるヌケも改善されました。
お手軽な改造ですので試す価値ありです。

27 9月 2015

Pro Tools バージョン毎の音質比較 Ver.12

所属している日本ミキサー協会での

 Pro Tools  ver.10と11と12の3つのバージョン毎の音質比較会に参加。


当方のスタジオでは現在 HDXは 11.3.2。
そして コンポーズメインのネイティブ版は 12.2.2という環境です。
今回は全て HDXの環境で聞き比べられるという貴重な試聴会。
(システム作るの面倒なんですよ、同一システムで)

結果は全てのバージョンで音がそれぞれ違ってます。

PT10よく言えばアナログ的、都内のスタジオの多くで稼働しているバージョン。

(ちなみにこれが制作時のリファレンスです。)

PT11上も下もレンジが広がっている。その分10に比べてミッドローやローミッドが凹んで聞こえる。PT1211で行きすぎた音質の変化を 10に戻したイメージ。これが標準になってくるのかも。ざっくりというと以上な印象です。

これらはプラグイン等を使用しての聞き比べではないので、通常の作業時とはまた異なる可能性もあります。
結論としては今の現状では、制作時のバージョンで作業を完結するのがベストですね。
あとはジャンルでバージョンの使い分けもありですね、 11ではアコースティク系、12でポップス系とか

05 9月 2015

Avid Mbox Pro Mod 高音質改造 その3

いよいよ今回で完成予定の改造編。
今回はコンデンサーの交換。
数がかなりやばい数の交換作業となりました。
写真のように映って無いところも含め全部を交換してみました。
中には元も基盤のホールが小さいのでコンデンサーによっては足が太く入らないので
代替案を考えたり、無理矢理いれたり。

基本はニチコンの音響用シリーズを使い分けながら東信工業なども混ぜて固まり過ぎないようにバランス良く、交換。

オペアンプは揃えてしまったので方向がだいぶシフトしたのを戻す方向で。
ここまでの改造でかなり、元の MBOX PRO 3rdとは別次元にまで変わりましたよ。
一昔前の 96IOよりは良い感じかもしれません。
価格を考えるとかなり良いのではないですか!
実際に最後に元々の無改造状態とも聞き比べてみました。
ソフトシンセの再生、PCMシンセ音源の録音、参考音源の試聴という自分の限られた
用途の中では持ち運びも考えたら、使える機材になったと思います。
勿論、アナログシンセや生の楽器、本番でのトラックダウンなどでは今まで通り AVIDでは
HD/IOや 他にもLAVRYとか色々と別次元のものを使うので問題ないかな。

29 8月 2015

Avid Mbox Pro Mod 高音質改造 その2

引き続き音質向上改造。
なんでMBOXごときのグレードでこんなに遊んでいるのか、むしろ、これぐらいだから
恐れずにできるのかも。

次はオペアンプの交換に挑んでみました。音質を決定づける最も重要な部分はオペアンプじゃないでしょうか。

ぶっちゃけADやDAのチップは今の時代、無茶苦茶差はない気もする。
そこで、オペアンプ24個、全部の交換してみました。
交換して設定値が変わり、他のパーツにも影響でると面倒なので、同一企画のバイポーラ入力の上位バージョンに交換にとりあえずしてみた。
こんな感じでかなり小さいパーツです。

2回路入りオーディオ用高音質HiFiオペアンプMUSES8820Eという1個400円くらいのものです。

で音のほうはというと

膜が一枚とれたように、クッキリ鮮明に変わりました。上と下のレンジも伸びたように感じます。ここまでするとランクは上のグレードのようにも聞こえてきます。

帯域バランスも変わってきたので、この結果を基に次回はコンデンサーの交換を行いたいと思います。

23 8月 2015

Avid Mbox Pro Mod 高音質改造 その1

夏の自由工作企画

販売から時期が経ってしまったAVIDのミドルレンジのインターフェース Mbox Proを何とか改造してみて音質改善できないかチャレンジしてみました。中古でも3万円くらいですし。

発売当初はなかなかコスパのよいシステムだったんですよね。ソフトシンセで作るような楽曲作成の取っ掛かり用等に電源が常に入って置いてアイデアストックしておくような使い方やiTunesの音源聴いたりとかに使ってました。
ヘッドフォンアウトがあったりモニターの切り替えなど便利なポイント。
このシステムはサブシステムですが、何とかメインの聞き慣れたAVID HDX & HD IOの組み合わせと遜色ない感じに仕上げたいというかなり無謀な企画に挑戦。
勿論、生楽器とかは諦めてシンセとか仮歌くらいですが、きちんとしたいなと。
元々メーカーが同じなんで基本は同じ傾向のサウンドではある。
違って聞こえてくる下記のポイントを改善したい。
  1. 膜が一枚あるようなサウンド。
  2. 解像度の低さ
  3. ノイズ感
  4. 音の心や低域の押し出し感のなさ
聞き比べるとやっぱりかなり違う。
まず電源部分をなんとかするのと、Macとの接続ケーブルを変えてみることに。
付属のスイッチング電源はやはりノイズや押し出し感やスピードに悪影響があるのは想像出来るのでそこから改善してみました。

カスタムでトロイダル電源を作成してもらいました。


これでだいぶ音の心や低域の押し出し感は音質改善されました。

OYAIDE d+ FireWire 6pin-9pinに接続ケーブルも変更。

音は別格にかわりますね、解像度も、ここまでは割と普通な改造なのでここからは上級編

20 5月 2015

SENNHEISER HD 600をモディファイしてみました。

DELRIMOUR MODERN によるSENNHEISER HD 600 Avantgarde Modular System Headphones with Duofol Diaghragmを試してみました。

長い商品タイトルですが、ようは手元のHD600というヘッドフォンの名機をモディファイしてもらいました。
見た目で変わったのはダイアグラムのカバーが網状になり、かっこいいシールが貼られているくらい。
ですが、肝心の音は別物くらいに進化しております。

一言でいうと、かなり位相が良くなり、フォーカスがピタっとあうと同時に上下に帯域もさらに伸び解像度が上がった!ですが、元のヘッドフォンのサウンド・バランスや音楽の再現性は継承しています。

大きな音で鳴らすとスタジオのラージモニターの代わりに使えそうです。
ちなみに、改造の元のHD 600は現在ゼンハイザージャパンでは販売していない、カレント・タイプの個体。これが一番フラットでトランジェント特性が良く、音に芯があってモニターし易いです。
使用して、ハイがもっと欲しいと感じてオヤイデのケーブルに変えたりしていたのですが、今回の改造により、その良さが引き出されました。ゼンハイザーは各社から交換出来るケーブルが色々と出ているので、そのうち試したい。
改造としては空気の流れと制震の制御ですね。これは私もスピカーでは必ず手を入れるポイントです。
その際はトルクマネージメントとレゾナンスチップで行いますが、モジュラータイプのこのヘッドフォンだと難しいのでよく出来ていると思います。