04 11月 2016

ROLAND TR-09を本物と聴き比べました

今日はスタジオに最近発売になったRoland TR09を購入した友人が持って来てくれたので
手持ちの前期型TR909と聴き比べ、

ちなみにTR909 はOLD NEVEに突っ込んでパンチはだしている状態での聴き比べ、




レコスタのシビアなモニターで効くと違いはよく分かります。
友人の機材なんで悪くは書けないですが、後の処理、コンプやEQなんかが必要だとは思いました。
音は全然ちがいますね。あの音が欲しいなら本物か綺麗なサンプルではないでしょうか。
エンジニアなんで同じ感じに仕上げられるのでミックスでなんとか成る部分とありますが、クラップとかの毎回の発音毎に音色が変わるとかは再現は厳しいです。

操作性も良く出来ていますがライブ向きではないので、もう一ひねり欲しい
イメージでした。

実機は大事にしようと思いました。

23 9月 2016

Native Sessionsに行ってきました。

Native Instruments の新製品発表イベントともいえるNative Sessions に参加してきました。
MASCHINE JAMとFORMの2製品についてのイベントです!



日本で渋谷のレッドブルでのイベントに参加したことはありますが、勿論、本国でのイベントを体験するのは始めてです。

年齢層は日本より高めで、制作経験も長そうな方ばかりで真剣に聴いて、盛り上がっていました。


アーカイブもあるので内容自体はネットで見られますが、会場に参加すると
開発者もユーザーもNI社の製品に情熱があり、ある意味Appleの発表イベント的な
ノリを感じます。

特に開発者のお話を直接聞けるのは、本国ならではですね。私もイベントの合間に直接製品について話が出来て勉強になりました。

MASCHINE STUDIOやKOMPLETEなど同社の製品は長く愛用しているので、今回の新しい商品も非常に気になっておりました。

先ずはMASCHINE JAM  


LIVEに関してはユーザーインターフェースにとことん拘った商品で、長く、コンピューターにおける制作のインターフェースの変化の推移を説明していました。
懐かしいATARI  PC の画面や最近のAbleton Live等の競合するメーカーの画面も出していたので少し驚く。後発な分よく研究されているのでしょう。
これは同社のキーボードのピッチやモジュレーションのコントロールで既に使用されているフェーダーを8本つけたことが大きい、通常のフェーダーと違いジャンプできるのでトリッキーな事も出来ますし、あと様々なモードでパッドを使えて、従来のTRやMPC等の入力方式から脱却して、偶発的なフレーズも色々と作れそう。
パフォーマンス的なインターフェースを使ってて良くある、盛り上がり過ぎて、以前の状態に戻したい場合もスナップショット機能で直ぐに戻れる。
そして、日本円で4万円くらいと安い。Ableton Live的な使い方も勿論できるが、それ以上の可能性を感じた。
ホストも使い慣れたMASCHINEなんで直ぐに楽しめそうである。

あとは本当はこちらが目当てで来た、ソフトシンセ FORM


これは使いこなしが難しそうだが、かなり昔から欲しかった機能のシンセです。
古くからあるグラニューシンセに機能をさらに高性能で簡単操作にした、という感じです。
一つのピアノ和音の音から倍音や基音のみをかえてモジュレーションでリズムパターンにできたりする。

聴いた感じ倍音中心でボディのある音を作るのは難しいのかなと思っていたが、細部まで触れるので、元のサンプル選びに時間をかければ、クリアできるのでは思った。
Emilie Simonとか、昔、良く聴いていたので、あの様な複雑なテキスチャーを 作るのも簡単に出来そうな感じです。
使いこなせば、新たなジャンルのエレクトロ・ミュージックが出来そう。アコギとか絡めりとか想像は膨らむ。

最後に
早い時間に開場に着いたからか、お土産にトートバックとTシャツを貰えてご機嫌でした。














18 9月 2016

ベルリンクラブ・バー巡り

先週、1週間はひたすら、外で活動するようにして、毎日、夜は外に出ていました。
スタジオの外に出ることも、大事ですね、色々と広がります。

今まで籠もりっぱなしで外に出てなかったので。

折角、数え切れないくらいクラブがある土地に住んでいるので


最初は Renateという有名な箱
ここは来るのは2回目で最初の頃に来たので、ここがベルリンの一般的な箱の音響イメージになっていました。
マンションの中を普通に改装して、2フロアあります。
音響自体は東京の方がはるかに良いですが、他とは違う選曲をこのアンダーグラウンドな雰囲気で聴くのはベルリンらしさを感じます。

カメラチェクも厳しく、スマホのレンズにはしっかりシールを貼られます。
無茶苦茶、黒人のいかついおじさんが丁寧に小さいシールをはる姿は滑稽ですが。



次はVisionäreという船の上の箱
クラブというより巨大なビアホールというイメージですが観光客も多い有名な箱です。
外から見た景色が凄く神秘的です。好きです。


なんかこのゆるい感じとアンダーグラウンド感が程よく混ざっております。

他にもUrban Spreeやら数件をみてまわりました。

ベルリンには普通の飲食店の中にクラブスペースがあったりするので、2カ所でライブをさせていただきました、楽しかったです。


こんな感じの小さいながらもチャンと音響設備も併設されていたりして、気軽にあちこちで週末にはパーティーがある。

最後にWATERGATEという
凄くおしゃれな雰囲気の箱に

もう音響も良いし、川の側で、窓から見える景色も最高ですね。
その分、観光客だらけで客層が悪い時もありますね。



同じDJでもここでプレイする時は、分かりやすい選曲にしているようです。

構成も気の短い方に合わせているのか展開も速かったです。

面白いので、ライブしたり、色々と外に出ようと思いますね。



13 9月 2016

不思議な看板

今日は自宅の周りの電柱のあちこちにある不思議な絵の描いてある看板の話。

私の住んでいるシェーネベルクの自宅付近にはこのような絵が描かれた看板が数多く存在する。


引っ越して来てからなんだろうとは感じていた。

裏をみるとこんな文字が


「ユダヤ人は合唱団から除名される。1933年8月16日」と書かれている。

他にもあちこちにあり、

例えば、このパンの裏には
「ベルリンのユダヤ人は食料品を午後4時から5時の間に買うことを許される」と書いてある。

このような看板がこの街には80カ所以上ある。

戦前にはこの辺りには多くのユダヤ人、特に富裕層が多く住んでいたらしい。

ナチス時代のユダヤ人に対する迫害の歴史を忘れないように設置されたものらしい。

自らの負の歴史と向き合い、それを見てくださいと言わんばかりに広めるスポットが、ここ、ベルリンには他にも数多く残されている。

ベルリンのこういう姿勢が個人的は好きである。

公園を散歩する親子が子供に「これ、なあに?」という何気ない会話から自分達の歴史を話出すのを想像できる。

ホロコーストの虐殺の惨劇も、日常の小さな変化を見逃して、あるいは見ない振りをして言葉にする努力を怠っていたら、やがて取り返しのつかない事態に繋がっていったのではないだろうかと思う。

同じような歴史につながらないことを願う。






10 9月 2016

ヘッドフォン選びその2

結局、ビクター JVC HA-MX100-Zもイヤーパッドを交換に


YAXI Stpad microfiberに交換

5400とイヤーパッドと思うと効果ですが、高いヘッドフォンを買うと思うと納得できる。




日本の友人から購入して送ってもらった、なんと4日で日本からベルリンへ着いた。速い





リストにもまだなく、推奨メーカーが違うので、ダメかと思ったが、無事に装着完了!


音の感想は

イヤーパッドの厚みが出たので、低音の量感は増えた。
またキックのアタックやベースの細かい所も見えやすくなった。

元のメッシュから比べると随分と通過性が上がってしまったので逆に高域がフィルタリングされずに、突き刺さる感じだ。この辺りはエージングで治るかと思うが。
このヘッドフォンは元々、直ぐに現場で使えるようにメーカーでエージング済みなんで
エージングではなく、その時はへたりだろう。

対処策はヘッドフォンのボリュームを上げすぎないことで対応する。
それと、うちのスタジオではミックスやマスタリングのモニターセレクターは
AVID XMON なんですが、これのヘッドフォンアウトの音質が重心が低いというか
ハイの明瞭感が足りなく感じ。
ずつと、それを補うために間に、線材に拘った短い延長ケーブルを制作して、それを使ってハイのニュアンスを調整してました。

今回からそれを外しました。これで丁度良い感じになりました。

普段はこのMX100Zをメインに使い、ノイズチェックも含めた細かい音のニュアンス
確認として、さらにミキサーのソロボタンを押すとその音はSONY CD900の接続された
専用ヘッドフォンアンプで聴く事が出来て、そちらでも確認。
最終トラックダウンの際は TASCAM DA3000に繋がっているゼンハイザーHD600
でフラットなモニターでバランスや定位のかぶりなどの再確認という感じで
ヘッドフォン環境は完成。



スタジオ用のヘッドフォン選び

ベルリンのスタジオも稼働し、ミックスやらマスタリングを行っていますが、いまだ、部屋の音響は試行錯誤している。

慣れもあるし、この辺りは調整でどんどん良くなるのだけど、それまでの間はヘッドフォンの比重も高くなる。

で東京から使っていたものと、あらたに新調してみた。

というものの日本から使っているものを、よりリニューアルする形が一番安全かと思い
その方向で選ぶ。


過去のブログでも紹介した一つはゼンハイザーのHD600の改造モデル、これは依然と変わらないけどヘッドフォンアンプはTASCAMのDSD レコーダーDA-3000 のアウトを使い、最終段階での確認用に。
このアウトはクライアントの持参のヘッドフォンも接続したりもするのでアンプとしても活用してます。


そしてやはり安心感でSONY CD-900ST。
でもこのヘッドフォンは日本では凄くポピュラーで長年愛用していますが、ここベルリンでは入手出来ない、(7506なら可能ですが)当然、保守パーツが次の日に手元になんてありえない。

なので日本から諸々買い込んで来ました。それでも痛みやすいイヤーパッドは心配なので
YAXIのマイクロファイバーモデルに交換しました。
これは凄く良いです。初めて使いましたが、ドライバーのクロスが薄くなり、厚みも出たのでローの音量とハイがクリアになりました。またパッド自体の耐久性も上がりそう。
お値段は若干高めだけど。

さらに定番の4芯のケーブルに交換によるグラウンド信号の改善も行いました。
半田付けの仕方も工夫したので、定位が凄く明確になりました。

なのでミキサーの音質やノイズなどの確認用の回線に繫ぎました。
昇格したので、使用頻度も上がるかも

ちなみに録音の際に使用しているキューボックスはコニシス製なんで、 SONYに合わしているだろうからMDR7506にしています。これはベルリンでも購入できますし。



最後にビクター JVC HA-MX100-Z
これは春に出た新作で、発売前から予約して購入しました、やっと聴く時間が持てました。
前作のHA-MX10 はお気に入りでしたので、期待して聴きました。
ハイレゾ音源に対応するレンジの拡大と更なるビクタースタジオのモニター環境の音へという感じでしょうか。

業務用なのに、標準フォンでないところが嫌なので同じメッキの標準タイプに交換しました、音が変わらないように。

確かに解像度と音場表現能力は上がっています。。グランドも左右バラバラで取っています。
ただ、低音の感じはもう少しバランス的に欲しいかも。

前作のMX10とはバランスが変わってしまいしたね、別物の高解像度ヘッドフォンという感じです。

低音の量感が気になるのでイヤーパッドを交換しようかな。とは思います。


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05 9月 2016

FUTURERETRO swynx などシンクボックスを比べてみました。

最近、色々と発売されてきた、外部同期しているグルーブマシーンをシャッフルできる
シンクボックス。
気になる2台を使ってみました。
 ROLANDの AIRAを入れて3台程、市場にありますね。
 ROLAND TR808や303等DYN SYNCの機材でハネを出せるのが導入のきっかけ

1台目はFUTURERETROの SWYNX
これは安くて直感的に操作できるのが良い。
 8のシャッフル、16のシャッフルとか細かく選べます。
これは他の機種にない特徴。

またダイヤルを回し加減できまるというフィジカルさ。

シンク信号が来ないと電源が入っているのか分からないのが難点。
曲が走り出すと1つだけあるLEDが光ります。
あと1つしか出力は無い。
ただ、当方の環境ではDAWとのシンクでは曲の頭からの再生しかシンクしない、
曲の途中からだと動かない、これは痛すぎる。

他に無い特徴として CR-78をコントロールできる。
この点は実機のCR-78が手元にないので未確認。

FUTURERETRO swynx

次は E-RMのMULTI CLOCK!

 E-RM MULTI CLOCK

これはお値段も3機種のなかでも高い。

まず出力も4系統あり、それぞれに異なるはね具合を設定可能。
タイミングも前後に移動可能。

クロック同期に対するタイミングの正確さに命をかけてりるような製品。

 DAWとの同期にはメーカーが用意した WAVファイルとプラグイン(AAX版まである)
を使用するという拘りよう。
流石、別にテンポクロックだけの機械をだしているだけあります。

ただ、私の  AVID Pro Tools HDX と Sync IOの組みあわせではエラーとなり
上手く同期できませんでした。他の DAWだと上手くいくので相性かととも思います。
なので今回は導入は見送り、最終SWYNXのみ導入となりました。

この辺りの機材、 DAWの環境に古い 808や 303等のシャッフル機能のない機材を導入するなら便利です。

早速、新曲のアレンジで使用しています。

追伸;
DAWとのシンクがMTC では無く、ビートクロックというさらに一世代前のMID規格を元に動作するので、精度は低く使いにくいと思います。長い尺だと少しのズレもどんどん進むので。