30 8月 2011

BOSS GE-7改造







今日は BOSS GE-7を改造してみました。
このコンパクトエフェクター発売は 1981年で、未だ現在も発売中と息の長い商品。
中の基盤などはマイナーチェンジはしているようですが、流石に少し古い感じはします。

手持ちの中古で購入したものを、レコーディングで使えるくらい改良するのが狙いです。


少しノイジーなのをなんとかしたい。

そこで、コンデンサーやらオペアンプを交換。LEDも青にしました。
カップリングコンデンサーはサンヨーOSコンに、ノイズの元になるような部分は高級なパナソニックのメタライズドフィルムコンデンサーに定数そのまま交換。 EQ部分の受けのオペアンプICはハイグレードなものに。最低音は100Hzだと周波数的に高いので、80Hzになるように変更。
これらにより、かなり低ノイズになりました。

今後、録音現場で活躍してくれそうです。
VoxやFenderなどのトーンのつまみの少ないアンプだとかゆい所に手が届きかなり良いと思います。

完成し、聴くとホント良い、高性能なブースターみたいです。




29 8月 2011

mana-musica ボーカル REC


先日はmana-musicaのボーカル録音をしました。



マイクは先日、導入した BRAUNER  VM-1です。さらにマイクスタンドやら制振ボードの効果もあり、かなり歌いやすく、今までの録音とは違うと好評でした。

録音された音も凄くハイファイな突き抜ける高音の伸びが気持ち良かったです。
ちなみにマイクプリは色々試した結果、 AVALONに決定。マイクプリでも随分、イメージは変わります。

準備が整えば、後は録音に集中し、細かくディレクションをしながら作り込んでいきます。
このあたりディレクションのノウハウは当スタジオ、かなりありますので、お任せください。

結果、楽曲はかなりの仕上がりに生まれ変わりました。
あとはトラックダウンのみです。









28 8月 2011

ギター聴き比べ







今日は、販売用のアコギの録音サンプル作成のお仕事。
各ギターの音色の違いが出るように、エフェクト類は一切無し。 EQもコンプもかけません。

1本目はテイラー


写真ではマイクは414ですが、ボディの鳴りがもっと欲しくなりましたので、実際はノイマンの U87 OLDに交換しています。
アタックのキラキラ感が素晴らしいです。これはこれで改めて良いギターだなと。



2本目は GIBSON J-50

ギブソンらしい、アタックの強い、減衰の早い音です。
カッティングやストロークでは最高ではないでしょうか?
各弦の分離も良いです。


3本目は GIBSON LG2
小ぶりなボディの分、各弦の分離は悪いですが、このやんちゃな音もなかなか魅力ですね。
癖は一番強いですね。ストロークでオケの中では目立ってくれそうです。

4本目は GIBSON J-45

定番の音色ですね。 J-50とも違い、こちらの方が弦の基音が飛び出してくるイメージ。
良く鳴るのですが、ボディの余韻よりも弦の音が抜けて来るイメージ。
うちのスタジオにある J-45とも違う音色ですね。
ボディの退色具合が渋い逸品。 確か67年製。

最後は マーチンの D-76
これは初めて見ました。

なんでもアメリカ建国記念に 76年に作られたレアな1本。
今回のギターの中で一番欲しいと思いました。
無難にそつなく色々な場面で活躍してくれそうなワークホース的な音。
特に弾き語りなどでのバランスの良さは素晴らしい感じでした。

1本ごとの違いが良くわかり、勉強になる楽しい録音でした。
この仕事は良いギターに出会ったら、その場で購入しそうで、やばいですね。





24 8月 2011

MINMI ニューアルバム発売

MINMIさんのニューアルバム「THE HEART SONG COLLECTION」
本日発売になりました。



うちのスタジオでは、ほぼ全曲のボーカル録音でご協力させていただきました。
すごく歌が心に響く良いカバーアルバムに仕上がっています。
選曲も「想い出がいっぱい」を始め、僕的にはかなりツボな名曲揃いです。
こんな時代にふさわしいアルバムではないでしょうか。


うちのスタジオのアナログ的な録音された音の太さに感動して、気に入っていただいていました。
 NY録音されたオケとのマッチングも良かったです。
ちなみに全曲、  マイクは U-87 OLD, マイクプリは OLD NEVE1073,コンプは UREI 1176 (BLACK Rev.D)という組み合わせです。







19 8月 2011

IROTTO+ マスタリング








ブログの更新してませんでしたね、すみません。
随時、更新していきます。
先日IROTTO+  さんのマスタリングをしました。
大阪を中心に活動されている4人組のバンドです。

凄く洋楽テイストあふれる楽曲が格好いいです。
Radio Headぽくとのオーダーでした。
ミックの段階でかなりリミッターがかけられていて奥行きがなく、歌が凹んだ状態でした。

ここからオーダー通りにするには。

1DSDにアップコンバートしながら、レベルを下げたマスターを作成しなおす。
2.アナログ EQを駆使し、コンプではない形で歌や奥行き、音量感などを作り出す。
3.ケーブル、ADコンバータなどを吟味する。

完全な職人作業です。

今回は LAVRYの ADのサチュレェーション機能で良い感じのアナログ感を出していきました。

仕上がりにも満足いただけたようです。ちなみに2曲は配信用に別マスタリングも行いました。








07 8月 2011

格好いいドラムキット録音

先日はmana-musicaさんのバンド録音でした。

ギター2本、ベース、ドラム、キーボードのリズム録り。3曲の予定で録音スタート。



ドラムキット。シンバルの数が凄いです。


中央のライドやチャイナシンバルをきちんとセンターから出したいとの要望でしたので、トップマイクの立て方もいつもとは違う形に。ドラムキット全体も大きいので、シンバル全体を綺麗にバランス良く録音できるように調整。ステレオ感もありつつ、センターの音も前に出てくる良い感じに仕上がりました。

キックは今回はサブキックでも録音。バスドラムの前の小さなスネアみたいなのは、これドラムではなく、マイクなんですよ。

かなり図太い低音が録音出来ます。ラージスピーカーで聴くと地を這うような低音が気持ちいいです。これ以外にバスドラの中にもバウンダリーマイクを仕込んでビーターのアタックを録り混ぜています。スピードがありつつ、伸びるスーパーローがあるキックは格好いい!!
凶暴なローのキックの上に太いベースが乗る感じ。下がかなり低いので、ウワモノのレンジも広がり、後の編集の自由度も高くなりました。

この後の録音、ミックスが楽しみです。

06 8月 2011

最高なマイク! BRAUNER VM1








ついに、長年欲しかったこのマイクをゲット!!


BRAUNER VM1です。
高級真空管マイクらしい佇まいが素敵。
70万円もしました。おまけに受注生産だからドイツ本国にオーダーして1ヶ月待ちました。

でも、音を聴いたら素敵すぎて、全て忘れてしまいます。
うちのスタジオには他にも U-67やら Blue Bottleやら高級な真空管マイクは色々ありますが、
それでも、ストックしときたいマイク。

サウンドは一言でいえば、素直!
自分の耳で聞いている音がそのままスピーカーやヘッドフォンから聞こえてきます。
最近の J-POPの音がする。なんでしょう、ほんと最近の音楽の音です。
まあ、実際、ここ数年で人気が急沸してるんで、色々と使われています。
初めて、その音を聴いたのは矢野顕子の 弾き語りの Super Folk Songのアルバムだと思います。

この素直でかつ、オケから浮かび上がるサウンドはボーカル録音のかなりの武器です。
だって歌いやすいから、ボーカルの表現もかわりますよ。
細部まで詳細にとらえてくれますし。
一度、自分の声にはまるとこれしかないと思わせるサウンドですね。

是非、うちのスタジオで試してみてください。きっとはまると表現から変わると思います。