12 11月 2010

オーディオインターフェイス徹底比較

昨日は僕が、所属している日本ミキサー協会の主催で新宿の東放学園でデジデザインの 新しいIOの徹底比較会。

日本で一番音にうるさい、確かな耳を持つ人たちの集まりで、比較も厳密で楽しいです。

 SSLのミキサーでアコギの弾き語りの録音。


ボーカルの声の方の声質が福山雅治ぽく、低域の感じもよく掴めました。
前回は JAZZ で今回は歌の録音。ちなみに一般的な 24bit 48Kの録音。

結論、
1.普段の作業においてこれまで、192IO をスルーした音を聴いていましたが、改めて、ミキサー卓のスルーした音と比較すると随分歪みぽく、コンプぽい感じなんだなと感じた。
ただ、電源ケーブル、クロックが標準的なものを使用した結果であり、ケーブルやクロックにより、このあたりは随分違い、発売から6年は経つので、各自のノウハウで、音は違うであろう。
2.新しい  HD  IO は卓スルーに随分近くなった。高域の伸びはかなり、改善された。
そのぶん、歌のパンチはなくなるイメージもあり、電源ケーブルなどの調整も必要。
同じソフトでの再生とは思えない感じ。 ADでのキャラとも感じるが、 DAでの調整とも
感じる。特筆すべきはレーテンシーの無さである。旧モデルとの比較では50サンプルほど違う。(48kの場合であり。96Kなら更に開く)
3. 新しい OMNI  IO
 これは、当初購入希望なほど期待していたが、残念ながら、完成度が低すぎ。
プリプロやアレンジャーの自宅機材としては良いが、録音のプロの観点からは導入は難しい。まだソフト的なバグも多数見受ける。まずレベル管理があり得ない。
ADのマージンが-20db くらいは使えない。音もレンジもかなり狭くなる、96 iOと比較してみたいがまだレベル管理では96 iO が上である。ただレーテンシーは HD iOと同じレベルであるので、その点は評価できる。

総論
現在の仕事の中心が歌モノであるので、60万円のアップグレードを払っての買い換えは難しいかも、まだまだ192IO も使えますね、というか音をまとめやすい。192 IO と HDIO の共存もレーテンシーの関係やソフトの制御問題から難しい。他のスタジオの移行の様子を見ながらかなという感じですね。世間の流れがDSDに移行してもらえると、この高音質も活きるが AACなら再現が難しいかも。


夜は楽しい飲み会でした

Related Articles

0 コメント:

コメントを投稿